今年も猫初詣


  
 
 どうも、先程から、「ひょっとして風邪の前兆?」という感じなので、今日は手短に。
 明後日はもう仕事始め。早く寝よう。
 
 
 今日は、例年どおり、猫たちの初詣に行ってきた。
 もちろん、猫は行かない。人間が名代として行くのである。
 去年のお守りを返し、今年のお守りをいただいてきた。(あ、実家の分を回収するのを忘れていた…。)
 
 
 今年は、コタローカノのRさんが一緒である。
 共にお参りを済ませ、さくらと三人で我が家へ。
 Rさんは、我が家に初見参である。
 私がRさん宅にお邪魔して以来、いずれは拙宅にも、という話は漠然とあったのだが、ここにきて急に具体化したのは、うちの野良娘の風貌が、
「コタローさんの小さい時に似ている」
という理由で、早期の対面を希望されていたものである。
(実際には、色が似ているだけで、顔立ちは月とスッポンである。)
「まあ、多分、見られないと思うけど。」
 お断りの上ご案内したのだが、果たして、運の良いRさんは、一般人には滅多に見ることのできない玉音を、肉眼で見ることができた。
 Rさんのコメント。
「これ、家の中のスピードじゃない。公園で『あ、猫!』っていうときの走り方だよね。」
 確かに家庭内野良だ、ということで、ご納得いただいた。
 
 

  
  
 他の二匹であるが。
 アタゴロウは、当初、押入れに逃げ込んだものであるが、ダメちゃんをおもちゃで遊ばせているうちに、おもちゃに惹かれて姿を現した。その後は、部屋の中にいたので、じっくりと鑑賞していただくことができた。
 そのアタゴロウの、ムチムチの黒装束(特に下半身)について、これはさくらのコメント。
「一般の人が、無理矢理キャッツアイのレオタード着てみましたって感じ。」
 とりあえず、入った。でもちょっと、見た目が…ってとこか。
 
 

  
 
 そして、問題はダメちゃんである。
 
 
 この頃、お客様を真面目に接待するようになった、感心なダメちゃんであるが。
 おじさん、今日はちょっと、接待過剰じゃない?
 なぜか、初対面のRさんに、妙に愛想が良い。そう感じたのは私だけではなく、
「ダメちゃん、Rちゃんのことが好きみたいだね。」
 さくらの目にも、明らかであった。
「ダメちゃん、こっこのことも好きだよね。」
「そう。ダメちゃんって、女性の好みがはっきりしているの。」
 同じ女性でも、相手によって、あからさまに態度を変える男なのである。
 ダメちゃんの好みのタイプ。Rさんとこっこの共通点と言えば——、
 
 
 見た目からして、いかにも優しげで、でも芯が強い、キャリア系女子。
 しっかりしているけど、惚れた男(例えばコタローくん)には、どこまでも甘く、メロメロになっちゃうタイプ。
 
 
 それって、要するに、ヒモ志望ってことじゃないか!!
 
 
 サイテーの男である。
 
 

  
 
 ちなみにRさんは、あんな美貌の王子と暮らしておきながら、本当の好みは、ダメちゃんみたいな野性味のあるタイプなんだそうである。
「私が女子猫だったら、絶対こういう男について行っちゃうわ。」
 …って、Rさん、それ、見かけ倒しだから。