続報

 先日の遺体頭部持ち去り事件ですが、翌日のおとり捜査により、容疑者の犯行が裏付けられました。まだ極秘情報ですが、当局は立件に向けて動き出しているようですよ。


おとり捜査の概要は、以下のとおり。


○猫山さんは翌日もサンマを食べたので、残った頭としっぽを猫皿に入れて、床に置いてみた。


○最初に現れたのは、男の方だった。


○気配を嗅ぎ付けて女が走ってくると、男は唸って女を追い払い、自分はサンマの頭をくわえて台所に逃走。


○女はしっぽの匂いを嗅いでいたが、気に入らないらしく、手はつけなかった。(状況証拠その1)


○男は台所の床で頭と格闘していたが、柔らかい部分を噛んで、飛び散った中身を舐めとったのみで、頭蓋骨や嘴・目玉の部分には歯がたたず。(中坊の頃のシンナーの影響で、前歯がないことが敗因らしい。/状況証拠2)


○そこへ女が現れたため、男は残った頭を放棄し、自らは床掃除に専念した。


○女は、頭の大きさに苦心惨澹し、しばらく縦にしたり横にしたりしていたが、やがて、自分の耳よりも大きいサンマの頭を、バリバリと一気に食べ尽くした。


○その後、男は、猫皿に残っていたしっぽにようやく気付き、苦労の末、これを食した。


 …というわけで。
 少なくとも、主犯格が女の方であることは実証されました。
 捜査当局は引き続き、男の事件への関与について、追及していく方針です。


  以上、お昼のニュースでした。