2020-01-01から1年間の記事一覧

令和二年 大晦日

何と。 驚いたことに、もう大晦日である。 散々サボっておいて、大晦日とお正月だけ更新しようというのも、ずいぶん虫のいいハナシのようにも思えるのだが。 だが、その他の日はともかく、お正月を無視するというのは、ブロガーとしては廃業宣言も同様な気が…

そして彼女は途方に暮れる

写真はイメージです。本文とは関係ありません。 女は小さくため息をつくと、ひとくちだけ口を付けた飲み物を、脇へ押しやった。 雨の夕暮れ時。雑居ビルの中にしつらえられた、小さなカフェーの一角である。 (どうしてわたしは、ここにいるのだろう。) 六…

キャリアウーマンとその夫はDINKSになれるのか

実は、つい先日まで、三匹目の猫を飼おうかと画策していた。 迷いはなかった。亡くなった子に申し訳ないなどとは、昔から考えたことがない。私が一匹飼えば、その分、他の一匹の命が繋がる。それはほとんど信念に近いものだ。我が家の猫はみな保護猫であり…

大魔王の伝言

東京のお盆は、七月だという。 ただしこれは、明治時代の改暦の混乱の名残に加え、東京の人の多くはお盆時期になると地方の実家に帰るという事情から、便宜的に行われている「後付け」の習慣だと聞く。 そのせいだろうか。 東京に住んでいると、お盆が七月な…

ネブライザー詳説

さて。 またしても、久々の更新となるのだが。 もういい加減、アタゴロウのネブライザーのことを書いておかなければならないだろう。 アタゴロウの喘息自体は、今に始まった話ではない。そろそろ二、三年経つかな、などと軽く考えつつ、だが自分のブログを調…

飼い猫・野良猫・そしてステイホーム

ようやく東京も緊急事態宣言が解除された。 とはいえ、長い巣ごもり生活にも終止符が打たれ、これからは、晴れ晴れと自由を満喫する夏――というハナシにはならないのが現実である。 まず、そんなに簡単に警戒をゆるめるべきではない、という正論。もちろんだ…

手で触れることができる夜

この部屋には悪い気が充満している、と、不意に思った。 私は障子を開け放ち、和室の掃き出し窓を全開にした。冷たい夜気がゆっくりと部屋の中に流れ込む。私は畳の上に座って、ただじっと、無数の冷たい指のようなその空気の流れが、ひんやりと頬を撫でてい…

令和元年十二月

(今回設置した酸素ハウス。入口は写真左側。実際には、中のクッション部分はあと十センチほど厚みがあったと思って下さい。) 「年は越せたんだ。頑張ってくれたんですね。」 イケメン獣医師は言った。 「それでも、年は越せたのねえ。」 ドクター・ミツコ…

ご報告

すでにyuuさんのブログでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今日未明、大治郎が虹の橋を渡りました。 私が時計を見たのが零時二十一分でしたので、日付が変わって十五分から二十分くらいの間だったと思います。 十四歳と十一カ月。保護猫なので誕生…

寝ているところを撮ったんで、目が判別できなくてすみません。(笑) 今年も、ご挨拶はアタゴロウくんでした。 何度も言うけど、こいつ、本当にいいキャラしてるわ。 実家に帰らずに家にいたので、猫どものひなたぼっこの写真を撮ってみました。 例によって…