女たちの年末

 
 窓掃除をした。
 こんなに早く年末大掃除にとりかかるのは、私史上始まって以来の快挙である。


 まず、室内側を拭き終わると。
 さっそく、ヨメチェックが…
 
 

 
 
 うるさいヨメだね。


 でも、この後、外側から拭いてみて分かったのだが、ヨメがチェックしていた辺りは、本当に汚れが残っていたのだった。
 いつも猫が座る椅子が置いたままだったので、手薄になったのかもしれない。
 いや、というより…


 そのヨゴレって、アンタたちの鼻水じゃないのさ。
 
 

 
 
 いや、特に…。
 何でもありません。
 
 

 
 
 と、そんなわけで。
 結局、ベランダ側の窓を拭いている間、ヨメは終始、私の仕事ぶりを監視していたのであった。
 相変わらず、生意気なヨメである。


 まあ、家事に全く関心を示さないよりマシだけどね。
 
 

 
 
 続くお正月に、家庭内で疎外感を味わうのは、得てしてこういう手合いである。