コミティア、三たび。

 今日の更新は、基本的に単なる「言い訳」です。
 

 
  
 本日、またまた天竜いちごさんのお供で、コミティアに参加した。
 今回、天竜さんはフルカラーでイラスト集を作った。(彼女の本業?の方で、これは猫には関係ありません。)漫画は既刊のもののみ。
 と、いうわけで。
 何か読み物もあった方がよろしかろう、ということで、おまけに新聞を作りました。
 
 

  
  
 写真は手元用に自宅のプリンターで打ち出したものなのでA4判であるが、実際にはB4判で印刷している。(セブンイレブンのマルチコピー機のお世話になりました。便利な世の中ですな。)
 絵はもちろん天竜さん自身が描いているが、文責&責任編集・猫山縞子である。
 そう。つまり。
 連休だというのに、ちっともブログを更新しない理由がこれ。
 こっちにかまけていて、我が家の猫は完全室内放し飼い状態だったわけ。
 
 

  
  
 ちなみに、この中に、天竜さんが描いた猫と狐の絵があるのだが、これがめちゃ可愛い。
 本人も、自分はもともと動物の絵の方が得意だと言っていた。
 その彼女の猫の絵のモデルというか、練習台になっているのがダメちゃんである。
 彼女の漫画に登場する黒猫(魔王ルシファーの人間界での姿)は、けっこうな大猫なのだが、彼女曰く、自分は猫を飼ったことがないので、大きさがよく分からない、と。
 つまり、ダメちゃんの大きさが、標準サイズとして刷り込まれてしまった結果らしい。
 ダメちゃんにも、一応、魔王的なところがあったのである。
 
 
 その天竜さんが描いた、猫の登場する漫画がこれ。
 2ページ目に猫ルシファーの全身像が出てくるが、ダメちゃんの大きさって、だいたいこんなもんじゃないだろうか。いや、さすがにこれよりは一回り小さいかな。
 でも、脚の長さがダメちゃんに似ている。ダメちゃんの方が全体に体の線がユルいけど。
 
http://www.geocities.jp/goetia_666/index.html
(「7th」→「おまけ漫画」と進むと短編漫画が出てきます。漫画の画面をクリックすると次のページに進みます。)
 
 
 話をコミティアに戻す。
 ビッグサイトの中を会場に向かいながら、私が愚痴った。
「新聞にかまけていて、『ゆずぽんず』の新刊が出てるか、確認するの忘れた。」
『ゆずぽんず』とは、私が天竜さんに連れられてはじめてコミティアに行ったときに購入した猫本で、「ゆず」ちゃんと「ぽんず」ちゃんという姉妹猫が主人公になっている漫画である。面白かったので毎度、新刊が出ないかと楽しみに待っているのだが、なかなか巡り会えずにいる。
「『ゆずぽん』の方は出てないみたいですよ。でも、今回は、猫多いです。猫山さん、楽しめるんじゃないですか。」
 天竜さんの言ったとおり、彼女が購入してあった「ティアズマガジン」を借りて読むと、今回は、いつになく「動物」コーナーのサークルが多いという印象を受けた。
 そして、本当に、お約束の鳥だのハムスターだのウサギだのに加え、猫が躍進しているのだ。猫モノを出しているサークルが大幅に増えている。
 よかった、よかった。
 やっぱり、絵描きに猫は王道だろうさ。
 私の知っているお絵描き女子は、みんな猫好きだぞ。
 だいいち、昔から、作家と画家は猫バカと決まっている。本来、コミティアの友は猫であるはずなのだ。
 まあ、そんなわけで。
 遊びに来てくれた友人さくらと二人、楽しいお買い物タイムを満喫させていただきました。
 猫関係は、写真集3冊と漫画1種類をゲット。
 猫モノは買い始めるときりがないので、普段、書店ではなるべく近寄らないようにしているのだが、こんなところに落とし穴があった。何しろ、薄いので安価な上、「ここでしか買えない」という殺し文句が、もれなくついてくるのだから。
 
 
 ブースに戻って写真集を眺めていると、天竜さんが言う。
「猫山さん、自分で写真集作ればいいじゃないですか。」
「いーや、ぜったいムリ。」
 カメラが良くないとか、腕が悪い、という理由は、当然あるのだが、それ以前の問題で、完全室内飼いの猫を撮影して写真集を作るというのは、結構厳しい話である。どうしても似たような構図ばかりになってしまって、変化がつかないし、季節感も出ない。
 そして、さらに、私の場合。
 このブログに載せている猫どもの写真にアップが多いのは、私が奴らを溺愛しているという意味ではない。撮るときはそれなりに引いて撮っているのだが、何しろ、部屋が生活感あふれすぎているので、撮った写真を後になって見ると、たいていどこかしらに、お見苦しい生活用具が入っている。それらを見せないようにトリミングしていくと、結局、猫だけを撮ったような写真ばかりになってしまうのである。(だったら部屋を片付けろとか言わない。)
 カレンダーや写真集に載っている猫写真とは、基本的に、風景の中に猫が収まっている写真であって、極論すれば「猫のいる風景」の写真である。風景が撮れなければ、猫写真集は成立しない。毛色カタログになってしまう。
 対して、猫の写っている風景写真というのは、もうそれだけで絵になると言っても過言ではない。
 そんな点から見ても、やっぱり、地域猫の存在って、大事なのである。
 
 
 それで思い出した。
 以下は、かつて私が家の近所で撮った地域猫の写真である。
  
 

 

  
  
 カメラを持ち歩く習慣がないので、携帯で撮影したのだが、そのときも、
(お外の猫って、撮るだけで絵になる…。)
と、思ったのだった。
 今回買った写真集の撮影者の方も、「もともとは街歩き中の片手間記録だった」と書いていた。片手間記録からつい本気になっちゃう辺りが、猫の凄さである。
 ちなみに、その写真集、初版はインクジェットの自家製本だったという。いかにもコミティアらしい。
「動物」コーナー全体の中では、猫はそれでもごく一部であるのだが、写真集を前面に打ち出しているサークルは、みんな猫だったような気がする。一番多い「鳥」(インコ・文鳥など)はむしろグッズに力を入れている感じ。 
 猫をテーマにしているサークルは、基本的に漫画か写真集がメインであった。
 猫にハマると、一定の創作意欲を持つ人は、漫画か写真集を作りたくなるらしい。
 私だって、うちの連中を屋外で撮影できる環境にあったなら、写真集を作りたいかもしれない。
 残念ながら絵心がないので、漫画は描けないけどね。
 
 
 

 ちなみに、天竜いちごさんは重度の猫アレルギーなので、我が家に取材に来ていただくことは不可能なのである。