抜け毛大魔王伝 vol.2 〜無限地獄編〜

 本日の収穫。

 なお、この毛玉は、おむすびのようにギュッと握ってあります。
 つまり、ホワホワのままなら、もっと大きいってこと。


 朝食を食べながら、足元にいるダメを撫でていたら、抜け毛の量がハンパじゃない。
 そこで、部屋の掃除の前に、意を決してダメのブラッシング決行。
 しかし、梳けども、梳けども、ブラシについてくる毛の量が、全く減らない。
 人間もいい加減、面倒くさくなってくるが、猫も飽きる。やたらと身動きするので、その都度、毛の小さな塊がホワホワと空中を舞って、再び毛皮の上に落下する。それをまた、ブラシで取る。
 きりがない。


 とはいえ、ダメの我慢の限界までブラッシングしまくったら、さすがに毛皮の表面がつるつるしてきた。
 では、次は部屋の掃除。
 家じゅうの布という布に猫の毛がべったりつくので、エコじゃないと非難されようと、もう掃除機のない生活など考えられない。だが、猫の毛を掃除機でキレイにするのは、想像以上に体力が要る。
 終わるころには、ヘロヘロである。


 でも、おかげさまでスッキリ。
 ダメの手触りもよくなったしね。


 と、機嫌良く午後を過ごし、夕方、ふと気がつくと。


 ダメがこたつ布団に寄りかかってくつろいでいる。


 え!!?


 あーっっ!!!


 あああああ。
 もう、イヤ…


 おのれ、抜け毛大魔王。
 いつの日か、オマエにファーミネーターを差し向けてやる。




(※ファーミネーターをご存じない方は、こちらからどうぞ。)
 http://www.youtube.com/watch?v=tmeBTS8aO6M&feature=related