大治郎 vs 大輔

 ダメちゃんは、前足が長い。


 胴体と比較すると、こんな感じ。

 手足が長い、ということは、身体表現で魅せる演技やスポーツにおいて、舞台映えするということ。
 そういえば、若かりし頃のダメちゃんの十八番は、「コンビネーションジャンプ」だった。
 釣り竿式猫じゃらしで本気になると、まず、「獲物」を捕らえようとして一回ジャンプし、着地と同時に体をひねって、間髪をいれずに再び、角度を違えたジャンプをする。思わず、こちらがへっぴり腰になってしまうような、スピードと迫力で、回転のキレも抜群。次はトリプルアクセルか!?と、期待を掻きたてられたものである。


 うーん。
 彼には、フィギュアをやらせておくべきだった。
 これだけの才能があれば、大治郎は大輔を超えていたかもしれない。
 惜しいことをした。

(イエ、ぼく、寒いのはちょっと…。)