野党共闘
これは、昨日の話であるが。
共産党の街宣カーが、近所に回ってきた。
わざわざ窓から目視確認したわけではないので、どの辺に停まっていたのかは分からないが、話の内容がはっきり聞きとれるだけの近さであった。
で。
街宣カーが停車し、演説者(多分、国会議員さん。名前は忘れました。)が「日本共産党でございます。」と名乗りを上げた途端。
ヨメが窓際に走り寄り、続く演説に、熱心に耳を傾けているではないか。
これまで、ニュースで普天間基地移設問題を取り上げていても、一向に興味を示す様子はなかったから、ヨメの関心は、演説の内容ではなく、演説者にあったものと思われる。
なるほど。キミの支持政党は、共産党か。
ところで、最近見かけないので、このブログでは取り上げる機会がなかったのだが、ダメちゃんのマドンナは、公明党の議員さんである。
選挙期間中、ダメちゃんは、他の候補の街宣カーが回ってくると、嫌そうに部屋の奥に引っ込むくせに、彼女の車が来た時だけは、やはり窓辺に走り寄って、首をのばして様子を窺っている。そして、彼女が去ると、夢から覚めたように、あっさりと部屋の奥に戻ってくる。
同じことが、二度、三度あったから、やはり、彼女はダメちゃんの憧れの女(ひと)なのであろう。
私は偶然、駅前を歩いていて、その議員さんが街宣カーから降りてくるところを目撃したのだが、まだ若くてぽっちゃりした、明るい色のパンツスーツがむしろ新入社員のような印象を与える、素朴もしくは清純系の風貌の女性であった。
なるほど、ダメちゃんは、こういう人が好みなんだな、と、何となく納得はしたのだが、前述のとおり、この方は公明党の議員さんである。
ヨメとは、支持政党が違うのである。
しかし、こいつらは、国会関連のニュースに全く興味を示さない。
彼らの要求するところは、ただ一つである。
生存権保障。
健康で満腹的な、最高レベルの生活を営む権利。
とはいえ。
共通の目的に向かっては、権力と闘う者同士、小異を捨てて大同につきそうなものであるが、やはりイデオロギーを異にする者同士の関係は、ビミョーなのである。
今朝も、おなじみの光景。
いつまでも惰眠を貪っていて朝メシを出そうとしない、家主の腐敗体質に対し、ぴったり並んでメシコールをハモっていたかと思えば、次の瞬間には取っ組み合いを始め、さらには追撃戦に発展。
そのうちに一方が戻ってきて、権力に擦り寄る構えを見せれば、もう一方はすかさず間に割り込み、抜け駆けを牽制する。
その後は、とりあえず権力から距離をおく態勢に戻った方が、広く世間に向かって、要求貫徹を呼び掛けるシュプレヒコール(別名:雄叫び)を上げ始める…ってな具合。
やれやれ。