オカマではありません

 
 ダメちゃんに、リボンをつけてみました。


 何ゆえ?
 と問われれば。


 発端は、先日のヨメの予防接種の時の、動物病院での会話。


 先生にマイクロチップのことを訊いてみたのだった。
 が、先生の反応はイマイチ。
 といっても、別にマイクロチップに反対しているわけではない。マイクロチップを入れること自体は良いのだが、
「リーダーが少ないからねえ。」
 なるほど。それは私も予想していた。
「それより、それ以前の問題ですよ。」
 ・・・あ、痛。


 先生曰く、脱走した猫は、彷徨っているうちに汚れ、痩せてしまい、見た目に野良さんと変わりなくなる。
 そうなると、そもそも、マイクロチップを読み取る対象にしてもらえないでしょ、という話。


 そりゃそうだ。
 非常に納得した。
 となると・・・・。


 やっぱり首輪か。


 でも、猫どもの方が、今頃になっていきなり首輪をつけさせてくれるだろうか。
「大丈夫。若い子はすぐ慣れるから。」
 ・・・・。


 若い子って。
 ヨメはいいけど。


 5歳半のダメは、果たして若い子と言えるのだろうか。


 とりあえず、首輪については前向きに検討することとしたが、やっぱりダメが受け入れてくれるか、非常に不安であった。
 で。
 たまたま、今日購入したチョコレートの箱についていたリボンが、程よい長さと幅だったので、試しに結んで見た次第である。


 結果。
 最初は違和感があったようだが、すぐに落ち着いたみたい。
 今は、リボンをつけたまま、いびきをかいてグースカ寝ている。
 考えれば、成猫から飼われる猫もいるわけだから、そういう意味では、大して心配しなくていい話だったのだろう。
 問題はむしろ、スキンシップ嫌い・抱っこ拒否・爪切り断固拒否、のヨメの方かもしれない。


 しかし。
 やっぱりマッチョ雄猫に、リボンはイマイチだな。