無期石抱き刑

 

 
  
 もうずいぶん前から、お風呂が沸いているんです。
 早く入りたいよう…と、涙目になりながら、ブログを書いている。
 
 
 夕食後、(ちょっとだけ…)のつもりで、PCを立ち上げ、こたつに座ったのがまずかった。
 平穏な一日の終わり。
 家庭生活の重みが、今、ずっしりと私にのしかかっている。
 
 
 最近、ダメは冷たい。
 私が手を出すと、よける。
 スキンシップを試みても、ゴロとも言わずに、ただ黙ってじっとしているだけ。
 そして、数秒経つと「もういいでしょ」と言わんばかりに、さっさと立ち去る。
 朝、私を起こす時だけは、撫でられても逃げすにいるけれど。(ここでガマンして撫でさせておかないと、手を動かすのをやめた途端に、家主はまた寝てしまうであろうことを、理解しているものと思われる。)
 
 
「ダメちん、最近、冷たいじゃないか。」
と、夕食時にも苦情を言ったばかりである。
 
  
 ところが。
 
 
 今頃になって、いきなり甘えてきた。
 
 
 思えば、このところ、休日出勤が続いていたし、家にいたならいたで、寝ているか、家事をしているか、だった。
 ブログのサボり具合からも分かると思うが、ゆっくりPCの前(即ち、こたつ)に座っていなかったのである。
 察するに。
 ダメ的には、甘えたいのに甘える環境がなかったのであろう。
 それなのに、ヨメは平気で、自分の気が向いたときのみ、家主の周りをウロチョロして甘えているし、家主がダメを撫でていると、これまた平気で間に割り込んでくる。
 対するダメは、決して割り込みができないタイプである。
 すねていたのだろうか。
 不憫な奴。
 
 
 というわけで。
 
 
 膝に乗られたら、下ろせなくなっちゃったのであった。
 家庭をないがしろにした罪を、文字どおり、重い刑罰で償わされている。
  
  
 手元にデジカメがないので、調子の悪い携帯のカメラで撮った写真。
 
 

  
  

 
 
 被写体がデカすぎて、一生懸命手を伸ばしても、全身の入る写真が撮れない…。
 
 
 ところで。
 サボっている間に、かねてから書こうと思っていたことを何か失念した…と気になっていたのだが、ようやく思い出した。
 先日の「メディアの贈り物」に対する、グラウケ・ヨメの復讐譚である。
 いや、復讐と言っても、大したことではないのだが。
 魔薬入りの輪ゴムをプレゼントした翌日、メディア・家主がふと気がつくと、こんなことが起こっていた。
 
 

 
 
 ドアを開けると、それは、こんなことであった。
 
 

  
  
 リビングと玄関を仕切る扉。
 ここは、夏の間、開放してある。
 例年、開放している間のみ、目隠し代わりに、藍染のロング暖簾を下げておくのだが、今シーズンに関しては、冬になってもなお、何となく下げっぱなしになっていた。
 となると、ドアと暖簾が競合するため、何度かドアを開閉していると、ときどき、ドアの隙間から暖簾がはみ出す。
 
 

 
 
 ヨメの奴、そのはみ出した暖簾を引っ張ったらしいのである。
 そしてついに、突っ張り棒が外れた。
 
 
藍染の暖簾なんて…季節外れな。)
 と、いうことであろうか。
(次の夏まで下げっぱなしにしておくつもりかしら。まったくお義母様ときたら、本当に横着なんだから。)
 
 
 相変わらず、生意気なヨメである。
 
 
 そういうアンタも、今頃になって指摘するあたり、充分季節外れだってば。
 そうじゃなくて、どうせ単なる嫌がらせでしょ。
 
 
 

アンタこそ。