アブないメンズエステ
この写真。
「まあ…(お下品な)」
と、眉をひそめた方も多いと思うが、断わっておくが、これは、多くの方が想像なさったような尾籠な物の写真ではない。(そうとしか見えないけど。)
実は。
何を隠そう。
この物体の正体、ダメちゃんが「エ」した、「毛玉」なのである。
いや、私自身、朝起きてみて、キッチンマットの上にこれを見つけたときには、焦った。
そこまで彼の反抗心を掻きたてるようなことをしただろうか、と、瞬時、何だかわからないが猛省の念とともに、昨夜来の自らの行動に思いを巡らせたものである。
が。
特に何もした覚えがない。
おかしいな?と思って良く見たら、ブツの周囲に水が染み込んだ形跡があった。
それで、諒解した。
それにしても。
凄い…。
オマエさん、こんなたくさん、腹の中にため込んでいたのかい?
(その割には、食欲落ちなかったよね。)
吐くのも、苦しかっただろう。
思えば随分長いこと、ブラッシングをサボっていた。
悪かったねぇ、と、今度は本当に反省した。
多分、この毛玉爆弾は、ネグレクト飼い主に対する、大魔王怒りの最終兵器なのであろう。
そういうわけで、久々にブラッシングの成績公表。
参考のため、以前、このブログに写真を載せた毛玉を、一緒に撮影してみた。
以前のものより大きく見えるのは、本当に毛の量も多少は増えているのだろうが、いくら力を入れて丸めても、これ以上、固くならなかったためである。
何故だろうか?
おそらく、含まれる毛の質が、微妙に違うからであろう。
違う質の毛とは。
ずばり、「ケツの毛」である。
毛流の関係なのか、彼は抜け毛が下半身に溜まりやすい。普段ブラッシングをして、いちばん抜け毛がとれるのは、実は「しっぽ」である。
そのせいであろう、彼の尻から腿の裏側にかけては、いつも気がつくと、毛玉予備軍とでもいうべき、毛の塊が溜まっている。
この毛束は、指でつまんで軽く引っ張ると、塊ごとごっそりと抜ける(取れる)。それに気付いた当初は、面白くて、ダメを追いかけ回しては、この「ケツの毛」を、つまんでいたものだった。
ちなみに、当時、職場でその話をしたら、一緒に仕事をしていたお姉さんに、
「全く、若い男の尻ばかり追い回して!!」
と、叱られた。
若い男、というのは、当時、ダメはまだ確か2歳くらいだったからである。
その彼も、早や6歳半。時の経つのは早いものだ。
今回、ブラッシングをしていたら、この「ケツの毛」の塊が、尻周りにたくさんできていることに気がついた。
つまんで軽く引くと、相変わらず、ごっそりと取れる。
久々に始めると、病みつきになる面白さである。
しかし。
抜け毛なので、痛くはないはずなのだが、男としてのプライドが傷つくのであろうか。
(おムコに行けなくなるじゃないか…)
と、言わんばかりに、彼は必死に尻をあちらに向けようとする。
いいんだよ、キミにはもうヨメがいるんだから。
気が付いたら、結局、また、男の尻を追いかけ回している私がいた。
だが。
彼はもはや「若い男」ではない。
腹の垂れた中年オヤジの、ケツの毛を引き抜いて喜んでいる私。
変態以下である。
とまあ、そういうわけで。
何が言いたかったのかと言うと、今回の毛玉には、その「ケツの毛」が、多めに混じっている、ということであった。
「ケツの毛」は短いので、その分、弾力が出る。このため、毛玉ボールも、大きめになったものと思われる。
ただし、今回の毛玉には、腹側の毛が、ほとんど入っていない。やらせてくれなかったのだ。(説得はしてみたのだが、頑としてゴロンしてくれなかった。)
いや、何とかブラシを突っ込んで、多少はやってみたのだが、結局、ほとんど取れなかった。
腹側の毛が入ったら、もう少し大きいボールになったかもしれない。
そういえば、冒頭の写真、彼が「エ」した毛玉にも、「ケツの毛」は含まれていたのだろうか。
あれだけの大きさだもの、そりゃあ含まれていただろうさ。
彼はちゃーんと、お尻周りも腿裏も丁寧に舐める猫だし。
ううむ。
やっぱり、お下品な写真だった。
(というより、今日は内容自体、お下品でしたね…すみません。)
(お下品な家主に閉口するの図)