右の背を踏まれたら

 今朝、またダメちゃんを踏んだ。
 しかも、今回は、背中である。
 
 
 朝ごはんを食べようとして、お茶碗を持ったまま食卓の椅子に座ったら、テーブルの下に彼がいた。
 
 
 帰宅後、夕ごはんを食べようとして、お茶碗にごはんをよそっていたら、足許にダメちゃんがいた。
 私が跪いてその長い背中にスリスリすると、寛容にも、彼はゴロゴロと喉を鳴らしたのだった。
 
 
 彼は、自らを迫害する者をも赦し、愛する男なのである。