新年一般参賀


(ベランダに向かわれる右から陛下、愛宕宮殿下、玉音さま。区内庁提供。) 
  
 
 正月二日、新年を祝う一般参賀が行われ、陛下はじめ猫族の方々が某居宮殿のベランダに向かわれた。昨年八月に一歳の誕生日を迎えられ成年猫族となられた愛宕宮妃殿下玉音さまも、はじめて出席された。
 陛下は侍従を通じ「本年も我が家の全ての猫にとって平和で満腹の年であることを願います。」と呼びかけられた。玉音さまはトレードマークの白い毛皮に身を包み、夫君の愛宕宮殿下とともに沿道の鳩に向かい、熱心に尾を振られていた。
 この日訪れた人は区内庁発表で二人。玉音さまの幼少期から成長を見守ってきたという、都内在住の猫山縞子さんは「すっかり大人になられた玉音さまのお姿を拝見して感無量です。陛下は少しお太りになられたようですが、お健やかで何よりです。」と、ハンカチで目頭を押さえていた。千葉県から駆け付けたという縞子さんの姉の七子さんは「愛宕宮殿下は、以前はこうした行事でもなかなかお姿を見せてくださらない方でしたが、国民に対して親しみやすいお猫柄になられたように思います。やはり、ご結婚なさって責任感を強くお持ちになるようになったのでしょうか。」と、笑顔で話していた。
 次回の一般参賀は、猫族の皆様の朝食後、某居ベランダに鳩が訪れた日に行われる。