ダメちゃん、ついに人語を話す

 朝晩、飼い主に呼び掛けるダメちゃんの鳴き声は、当初の遠慮がちな「フンガー」から、哀愁を帯びた「グエー」になり、やがて自己主張の高まりとともに「グワー」そして「オワー」と、変化の道筋を辿ってきたわけですが…。
ダメちゃんの全身全霊を傾けた祈りが、天に通じたのでしょうか。
ある日、気付くと、その必死の叫びは、限りなく「ごは〜ん!」に近付いていたのでした。

ただし。
その祈りは、天には通じても、肝心のぐうたら飼い主には、決して通じることはないのでした。