お里が知れる…

 当家では、猫飯は一日二回。置餌はしていないので(ダメの肥満対策です)、ご飯タイムに、ウェットフードとカリカリを両方出す。
 順序としては、まずウェットを皿に盛り、皿がキレイになったら、続けてカリカリを食べさせている。
 猫共が食べている間、私は大抵、同時進行で自分の用事をしているので、いきおい、ウェットとカリカリの間には、短時間の隙間があくことが多い。これについては、「コース料理というものは、料理と料理の間にインターバルがあるものなのだ」と、猫共に説明してある。
 このため、プリモ・ピアットを食べ終わっても、ダメは皿の前で待っているか、私の足元に来てチョーダイをするのみだが、ヨメは一切、待つということのできない奴である。騒ぎ立てる、走り回る、かっぱらいを働く、等々、落ち着きがないことこの上ない。
 とにかく、早く次が出てこないと気が済まない性格らしい。
  
 いくら取り澄ましてみたところで、やはり、所詮はムキムキのガテン系女である。
 こいつが人間だったら、絶対、行き付けは「吉牛」だな。


(まあ、何てことを。あたくしはただ、給仕の怠慢が許せないだけですわ。)