甘い時間

 こたつに座っていたら、膝をつつかれた。
 背筋を起こすと、膝に登ってきたダメちゃん。
 可愛い…。
 重いけど、あったかい。
 幸せだね、ダメちゃん。
 
 

 
 
 せっかくだから、後頭部のアップとか。
 
 

 
 
 顔のアップとか、撮ってみたりして。
 
 

 
 
 話は変わり。
 今度は、窓辺の椅子の上で丸まって寝ているヨメ。
 
 

 
 
 寝ていると可愛いので、つい、腕をまわして、顔をくっつけてみる。
 あれ、珍しい。
 逃げない。
 むしろ、ゴロゴロ言っちゃってる。


 と、思ったら。
 何やら、指に冷たいものが…。


 何だろう?と思って、顔を上げてみると。
 嫁のあごの下のクッションに、水滴が。
 これって、ヨダレ?


 何ゆえ、ヨダレ…?
 まあいいや。何だか分からないけど、キモチよくて口元が緩んだんだろう。


 そして、さらにその後刻。


 再びこたつに座っていたら、肘の下から頭を突っ込まれた。
 ダメちゃん…。
 キミ、そんなにお膝好きだったっけ?
 
 

 
 
 ごめんよ。掃除にかまけてて、放ったらかしにしてたから、寂しかったの?
 大丈夫。別にキミのこと、忘れたわけじゃないから。
 愛してるよ、ダメちゃん。


 重いけど、幸せ。


 そんな、甘美な時間はゆるやかに流れ…


 と。
 突如、異音が。


 いま「ちゅば」って、音がしなかった?


 耳をすまして見回すと。
 どうやら、先程と同じ椅子の上で眠りこけているヨメが、寝ぼけて自分の前足をちゅばちゅばしたらしかった。


 おいおい(笑)。


 …え!?


 てことは。
 さっきのヨダレって…
 
 

(写真はイメージです。)
 
 
 ひょええええええ〜。
 危ないところだった。


 ヨメ殿。
 甘えてくださるのは、大変光栄ですが、その件は、ダメに一任してありますんで。
 どうぞ、ワタクシメはご勘弁を。