ミケミケの誘惑

 

  
 
 まずは、ご報告を。
 
 
 先日、天竜いちごさんが作ってくれた、我が家の猫どもをモデルにした漫画本「大治郎君の大猫日誌」。
 お約束どおり、売上げを、本日、リトルキャッツさんに寄付してきました。
 本の売上げが、まだ受渡ししていない予約分も含めて、29冊×300円=8,700円。それに、お釣りなどを寄付してくれた方からの預かり分を含めて10,000円を、「Cats安暖邸」の募金箱に、入れさせていただきました。
 お陰様で、何とか形になる金額を、寄付することができました。
 ご協力ありがとうございました。
 
 
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 さて。
 というわけで、今日は、友人と二人、また「Cats安暖邸」に行ってきた。
 別に意識していたわけではないが、気が付いたら、ちょうど1年前、昨年の11月23日に、安暖邸訪問記を書いている。
 その時のタイトルは、「サビ猫賛」。当時、安暖邸にいた、サビ仔猫の「エルちゃん」を中心にした話であった。
 今読み返してみると、エルちゃんに対する応援の気持ちも込めて、サビ猫大絶賛である。自分で自分の文章を引用するのも変な感じだが、こんなことを書いている。
「よく見ると、サビは美しい。ただ、その美しさが、時間をかけて観察しないと分かりにくいだけだ。そして、いったんその美しさに魅せられてしまうと、誰しも間違いなく夢中になる。目が離せない美しさだ。」
 一年経って、改めて写真を見てみると、エルちゃんのお顔の模様も、結構、アーティスティックだ。うちのヨメも割と変な柄だが、要するに私は、アートな模様の猫が好きなのである。
 まあ、そのこと自体は、もとから自覚していたことではあるのだが。
 だが、そもそも、私がサビ猫を好きになった理由は、柄そのものよりも、その資質にあったはずである。
 賢くて感受性が強く、気も強い、という。
 ついでに、運動神経もよくて、飼い主には結構、甘ったれ。
 それがいつの間にか、見た目重視(?)になっていたらしい。
 サビ猫を見ると、つい凝視してしまう。中でも、いかにも神様がテキトーに絵の具をなすりつけたような、そんなサビサビのサビちゃんに出会うと、もうココロがときめいて、天にも昇る心地になっちゃったりする、今日この頃なのである。
 
 
 以上が、前振り。
 また美しいサビ猫に出会えるといいな、と思って出向いたのだが、残念ながら、今日、部屋に出ていた猫の中には、正統派のサビ猫はいなかった。
 が。
 いたんですよ、ツボな猫さんが。
 彼女は、「ゆいちゃん」。三毛猫である。
 帰りがけにYuuさんに名前を聞いただけなので、字は違っているかもしれない。
「いい子なんだけど、なかなか決まらなくて…」
と、Yuuさんはおっしゃっていたが。
 確かに、ね。
 何というか、かなり通好みな風情を醸し出すお嬢さんであった。
 
 

  
  
 三毛猫としては、若干黒が多めか。
 だが、三色のバランスがよく、綺麗な三毛さんである。
 尻尾が長く、スタイルも良い。
 が。
 お顔が…。 
 
 

  
  
 うまく正面顔を撮れないので、失礼して寝顔を撮影させていただいた。
 なかなかアーティスティックなお顔立ちである。
 ワタシ的には、ツボであった。
 
 
「今年は何故か、チャトラと三毛が多い」と、Yuuさんはおっしゃっていた。
 そういえば。
 地域的にはだいぶ離れるが、私の愛読猫ブログ「こはる日和」で、現在、筆者のローズマリーさんが保護している仔猫も、三毛の三姉妹である。
 この三姉妹、性格も濃いらしいが、とにかく柄がすばらしい。他人様のブログでなかったら、ぜひともリンクを貼って、この場でお見せしたいところである。「残念な柄」と言われているが、残念をはるか彼方に通り越して、「神様ありがとう」と言いたいような、奇跡に近い柄である。
 あくまで私の個人的な主観であるが、三毛というと、賢くて、ちょっと神経質で、見ようによってはお高くとまっている美人猫、というイメージがある。「吾輩は猫である」の三毛子しかり、「三毛猫ホームズ」シリーズのホームズしかり。「動物のお医者さん」のミケしかり。
 が。
 こんな可愛い(笑える)ヤツらもいるのだ。
 以前は、「正統派の美女猫を飼ってみたい」という思いから、三毛にちょっと憧れた私であったが、どうやら、この「三毛への憧れ」も、不純化している今日この頃、であるようだ。
 
 
 そういえば、ついでに…。
 久々に思い出した。数年前にトルコに行った時、これまた芸術品と言えるような、素晴らしい三毛にお目にかかったのだった。
 いやー、あのときは、連れて帰りたいと、マジ思いましたよ。
 だって、こんな猫を飼っていたら、正に、世界中の人に自慢できるもんね。
  
  

  
  
 ということで、特にオチはないが、三毛猫の話は、これでおしまいである。
 あとは、お約束。安暖邸に行ったとなったら、外せないこの方々。
 
 

 

 
  
「ロトくん」と「チャーくん」である。
 上の写真は二匹別々に撮っているが、途中から、二匹はずっとテーブルの上に並んで座っていた。
 仔猫だらけの安暖邸で、このエリアだけ、オジサン二匹で、株価とか血糖値の話でもしていそうな雰囲気であった。
 そして。
 このオジサンたち、後半は、ずっとくっついて寝ていた。
 光景が重量級である。
 
 

 
  
 今日、安暖邸にいた猫たちのうち、一匹だけ自宅に連れ帰れるとして、どの猫がいいかな、と、考えると…。
 柄にツボった「ゆいちゃん」だろうか。
 いや、やっぱり、ロトくんだな。
 ダメちゃんと並んで、玄関先で狛犬をやってほしい。
 
 
 玄関先と言えば。
 帰宅したら、案の定、玄関先で検問に引っかかりました。
 
 

  
 
 外で散々猫遊びをして、脂粉の香り…もとい、他猫のにおいをプンプンさせて帰宅する、宿六家主。
 だが、ウチの連中は、そんな家主の放蕩ぶりには慣れているので、別に文句は言わない。有難いことである。
 
 
 

 
 芸はないけど、ブログのコヤシだから、我慢してね。