アタゴロウくんのお腹が垂れている話


 
  
 アタゴロウくんの体重は、現在4.9kgである。
 ありていに言えば、彼はデブである。
 胴体がひたすら太い。
 ダメちゃんの場合は、太っていても、同時に骨格が立派で、手足が長く太く、胴体も長いので、いかにも大猫の貫録という感じになる。
 が、こいつの脚は別に太くないし、長さも、大きな声では言えないが、むしろ短足ではないかという気がしている。それゆえ、胴体の太さだけが悪目立ちしてしまうのである。
「歩いているところを後ろから見ると、ドラム缶に手足って感じなのよね。」
と、表現すると、大抵の人は笑う。
 イメージはできても、実物を想像するのは難しいようだ。
 だからこそ。
 この様子を見ていただきたい。正にそのとおりだと、皆に納得していただきたい。
 そう思って、これまで何度も、その写真を撮ろうとしてきた。
 だが。
 案外難しいのである。
 今日もトライしたが、どうしても撮れず、諦めた。
 その代わり、といっては何だが、彼の垂れ下がったお腹を、今日はご紹介したいと思う。
 
 
 まず、言葉で表現すると、
「お腹に肉団子ぶら下げて歩いている感じ。」
「ダメちゃんも垂れてなかった?」
 友人こっこが、鋭く突っ込む。
「ダメちゃんのは、皮を指でつまむ感じ。アタゴロウのは、肉を掌でつかむ感じ。」
 この説明は、割合分かりやすかったようだ。
 そう、本当に、アタゴロウのお腹は、垂れ下がった皮の中に、お肉の塊の存在が分かる触感なのである。
 
 
 横から見ると、こんな感じ。
 
 

  
   
 座ると、こんな感じ。
 腹の肉が、後足の上に乗っかっている。
 
 

  
  
 ご存知のとおり、アタゴロウには、「白パン」と呼ばれる下腹部の模様がある。
 仔猫の時分は、仰向けにひっくり返してみると、普段は見えないその「白パン」が現れるのが可愛かったのだが、
「この頃は、歩いてると、その白パンが後ろから見えるのよね。」
 最初にそれに気付いた時、私の脳裏に浮かんだ言葉は、
(パンツのゴムがゆるんでいる…)
 だった。
 だがしかし。
 友人こっこの抱いたイメージは、それとは違ったようだ。
 今日、久々に彼女に会ったので、そんなアタゴロウの近況を話したところ、彼女が返してきた言葉は、私の全く想像していないものであった。
「つまり、パンチラ?」
 
 
 …あ。
 確かに。
 
 
 それが、この写真である。つい先ほど、撮影に成功。
 
 

 
  
 こうして、パンチラ写真をブログに載せるため、必死になってカメラ片手に少年の尻を追いかけ回している私のことを、世間では一般に、ヘンタイという。
 
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 ダメちゃん、現在6.35kg。