玉音ちゃん、緊急入院

 本日、玉音ちゃん緊急入院・手術。
 
 
 昨夜から胃液を吐くので、おかしいと思い、朝イチで病院に連れて行ったところ。
 レントゲンで、腸の中から「鈴」が見つかり、開腹手術となった。
 幸い、腸に至ってからあまり時間が経っていなかったらしく、腸そのものはきれいだったので、「切れ目を入れて取り出すだけ」で済んだという。(長時間滞留すると、周辺の組織が壊死したりするので、腸を一部分切り取って繋げるようになるそうだ。)腸の手術としては軽い方だと言われた。
 ただし、何しろ「腸」なので、すぐに物が食べられるようにはならず、明日・明後日と点滴をして、予定では、明後日金曜日の夜に退院する。
 ちなみに、明後日の夜は、会社の歓送迎会である。人数が多いので会場はホテル。美味いもんが食えると楽しみにしていたのだが、残念ながら欠席となった。
(普通に食事ができるだけ、アタシよりマシよ!!)
と、玉ちゃんには怒られるだろうが。
 
 
 会社帰りに、手術を終えた玉ちゃんに会ってきた。
 この世の不幸を一身に背負ったような顔をして、点滴のチューブをつけたまま横になっていた。
 この超絶怖がり娘がまた入院かと思うと、さすがに可哀想になる。
「玉ちゃん、早く元気になっておうちに帰ろうね。」
 と、頭を撫でてやり、帰り際には、つい癖で、
「いい子にしてるんだよ――。」
(この状況で、何の悪さができるって言うのさ!!)
と、その気力のない玉ちゃんに代わって、自分で突っ込んでおいた。 
 
 
 それにしても、あんな愛想のないムスメでも、いないと何だか淋しいものである。
 野郎ばっかりで家の中が殺風景だ、とか、つい思ってしまった。