プロメテウスの乙女

 写真は、実家のりり。
 夕方、「可愛いから」と姉が送ってきた写真を、やはり「可愛いから」という理由で、掲載することにした。
 こういう絵は、我が家の猫共ではなかなか撮れない。
 寒くても、「もぐる」ということを、やらない連中なのである。
 故に、真冬でも、誰一匹(故ミミさんも含めて)、布団の中に入ってこない。お陰で家主は伸び伸び寝られるのだが、反面、ちょっとばかり寂しかったりもする。


 そのかわり、ダメちゃんは、私の膝に寄ってくる。
 こたつを出せば、私の膝の上のこたつ布団に座る。
 そうでないときは、私の膝や脚に寄りかかって丸くなったりする。
 これもまた、可愛い。


 して、ヨメであるが。
 こいつは、さっきから、キャットタワーのてっぺんに陣取って、全く降りてこようとしない。
 孤高を保っているのである。
 寒くても人間に擦り寄ることを潔しとしないほど、こいつは志が高いのか…と考えていて、突然、はっと気付いた。
 家主は、先程まで台所で火を使っていた。
 ということは。
 温かい空気は、上に行く。
 つまり、そこは、家じゅうでいちばん気温の高い場所なのである。


 やっぱり、こいつは合理的な理数系女子だった。


(理数系女子の図)