狙われた男子トイレ

 今日午後6時30分頃、東京都内のマンションで、自宅トイレを使用中の男性が何者かに覗き見される事件があり、警察は同じマンションに住む女を、軽犯罪法違反の容疑で全国に指名手配した。

 事件があったのは、東京××区にあるマンション「キャットライフ××」。このマンションの4階に住む男性が、自室内の猫トイレを使用していたところ、頭上で何者かが動く気配があり、不審に思って見上げたところ、猫トイレの上にある金網越しに覗いていた女と目が合った。女はすぐにその場を逃走し、男性に怪我はなかった。
 この猫トイレはハーフカバー式で、金属製のオープンシェルフ内に設置されていた。トイレの天井は、オープンシュルフの金網棚にビニール製のマットを敷いたもので、普段は猫飯のコンテナが積んであるが、犯行当時は全て消費され、空き地となっていた。犯人は、この空き地にもぐりこみ、天井のビニール越しに男性が用を足す様子を観察していたものと見られる。
 男性の通報により駆けつけた警察官が現場を確認したところ、防犯カメラに現場から逃走する若い女の姿が映っており、撮影時刻等から警察はこの女の犯行と断定。5分ほどして現場に戻ってきた女に任意同行を求めたが、女は猫トイレで用を足した後、監視の目を盗んで再び逃走した。
 女は同じマンションに住む男性の知り合いと見られ、以前より、男性に執拗に「ちゅばちゅば」をねだるなど、ストーカー的行為が繰り返されていた。事態を重く見た警察は、男性の身辺を警護するなど事件の再発防止に神経をとがらせているが、被害者の男性本猫が何ら警戒心なくゴロ寝しており、警護にあたる警察官も全くやる気をなくしている。

 事件の動機について、捜査本部内では、女が男性がトイレを出た後、自分も用を足していることから、単にトイレの空きを見に来ただけではないかとする見方も出てきており、休日の住宅街を騒がせた覗き見事件は、早くも尻すぼみの様相を呈している。

●被害にあったDさんの話「以前、カーテンの隙間から覗き見されたこともあり、家主には対策を講じるよう、再三にわたり申し入れていたところだ。このようなことが起こり誠に遺憾。今後はトイレの警備を徹底するとともに、犯人には悪趣味なことをしないよう、厳しく指導してもらいたい。」

●現場マンションの家主 猫山縞子さんの話「いいじゃないの、減るもんじゃなし。」