7歳を目前に…
実は。
残念なご報告をしなければならない。
私自身、この件については誠に遺憾で遺憾で、キーボードを打つ手が止まりそうなくらいである。
だがしかし。
やはり、現実は直視せねばなるまい。
辛いことではあるが、勇気を奮って、ここに宣言する。
ダメちゃんは、ついにハゲオヤジになった。
デブで口が臭いだけでは飽き足らずに、ついにハゲまでそろった、立派なオヤジになっちまったものである。
証拠写真。
ちなみに、どこの部分かと言えば…
首輪の下である。
何気なく触っていたら違和感を覚えたので、調べてみたら、このとおり、部分的にハゲが出来ていた。
察するに、首輪の長さを調節するためのパーツがついた部分に毛が絡まり、動いているうちに引っ張られて抜けてしまったのであろう。
ポニーテールの女性と、同じ現象と見た。
これは、可哀想なことをした。
そう思ったら心配になり、ヨメの首輪の下も探ってみたのだが、不思議なことに、ヨメの毛は無事である。
なぜ、ダメだけ、こんなことになってしまったのだろう。
考えられるのは、ダメの首輪をきつく締めすぎていた、ということだろうか。
そこで、しばらく首輪をはずして、様子を見ることにした。
抜けた毛が生えそろってきたら、もう少しゆるめにして着けてみよう。
首輪は、ゆるすぎる方が良くない、と聞いていたのだけれど――
それが実は、2週間前の話。
先の写真は、首輪を外して2〜3日後に撮影したものである。
その後、そろそろ生えてきたかな?と、時々ダメをつかまえては首周りをチェックしてきたのだが。
本日、撮影した写真。
何だかあまり変わっていないような…。
少しは生えているのだろうか。今一つ判別がつかない。
ひょっとして、
ひょっとして、
このまま本当にハゲてしまうのだろうか。
ダメちゃんは、ほんとうにハゲオヤジになってしまうのだろうか。
7歳到達を目前にして。
真面目な話。
少しばかり、嫌な感じがしている。
そういえばダメは、いい加減首輪に慣れたはずなのに、最近も、首周りをしばしば掻いていたような気がする。
何か彼の肌に合わないものがあって、いつまでも痒かったのだろうか。
ハゲは、掻きすぎ、もしくは、引っ掻く行為によって首輪が動きすぎたことのもたらした結果だったのか。
あるいは。
一番考えたくないことだが、首輪の素材そのものが、彼の首の皮膚に悪影響を与えていたのか。
でもなあ。
首輪本体は、「猫の首輪工房」さんで作ってもらったもので、布製である。
表がデニム、裏がギンガムだから、おそらく、綿100パーセント。
布の他には、金属のリングが一つ使ってあるのと、表側(肌に触れない側)に、ネームラベルが縫い付けてあるだけ。
となると、素材そもののというより、洗剤や布素材の何らかの残留薬液が、彼の肌に刺激を与えていたのか。
洗えば解決する問題ならいいけれど。
あるいは、もっと滑りの良い布を使ったものなら良かったのか。
デニムの滑りが悪過ぎて、多くの毛が絡まり、抜けたのか。
結局、分からない。
とりあえず、次は別の首輪を検討してみようか、という気になった。
はずしてみたら、今の首輪は、もうすでに表地がボロボロと言っていい状態になっていたし。いずれにしても、替え時かもしれない。
ちなみに。
彼自身は、このハゲについて、特に気にしてはいないらしい。
そして、おそらく、ヨメも。
ずいぶん昔に新聞で読んだ話であるが、イタリアで調査をしたところ、男は髪が薄い方がモテる、という結果が出たそうだ。
薄い方がむしろ知的に見える、ということらしい。
我が家のハゲオヤジも、若い女子にモテている。
このとおり。これは、本日撮影した写真である。
なお、そのダメの首輪であるが、現在行方不明である。
先程、部屋を掃除するにあたり、落ちていたものを拾って、キャットタワーに乗せておいたのだが、近くに見当たらない。
犯人は、ヨメであろう。
いくら毛の薄い男が知的に見えると言っても、つるっぱげになられちゃかなわん、と、私が見つける前に原因物を隠蔽した、ということか。
よかったね、ダメちゃん。ハゲても妻に愛してもらえて。