ご報告
ムムが「胆管炎」と診断されました。
先生からお聞きしたことと、ネットで検索したことを総合するに、細菌性の感染症で、 要するに、肝炎の一歩手前、といったところらしいです。
ネットで見たところでは、胆管炎の段階では「無症状」となっていて、炎症が肝臓の方に広がるにつれ(胆管肝炎)、「食欲・元気の低下、体重減少、嘔吐、脱水、発熱、黄疸など」の症状があらわれてくるそうです。
これらのうち、ムムは、嘔吐以外の症状、全てが出ているのですが、先生の話では、肝臓の数値は下がっていないので、まだ胆管炎の段階だろう、とのことでした。
原因は、分からないそうです。
しつこいくらい何度も先生に尋ねましたが、医療サイドでも「何故ですかねえ…」というようなことなんだそうです。
ただ、感染症といっても、猫から猫にうつる類のものではない、とのこと。
二次感染の心配はないようでした。
このところ、ムムのムラ喰いが続いていて、食べたり、食べなかったり。
ごはんを出しても、まず砂かけする。それから匂いを嗅いで、疑わしげに考え込んでから少し食べ、またカキカキし、また食べ、カキカキし…
なだめすかして、ウェットフードの上にカリカリを乗せたり(通称「ふりかけ」)、逆にカリカリの上にウェットを乗せたり(通称「ライスカレー」)、あれこれやって食べさせているうちに、こっちも量が分からなくなってしまう始末。
朝食べなくても、その分、夜はたくさん食べる、というようなこともよくあったので、最終的に帳尻が合えばいいや、と思っていたのですが、何だか、トータルの量が少なくなってきたような…、と気になり始め、2〜3日前からは、結局、ほとんど食べてないじゃん!ということで、これはヤバイかも、と。
そういえば、最近、走っているところを見ないな、と思ったのが、病院行きを考えたきっかけでした。
「お前、病院行くか?」
と、耳を触ったら、なんだか熱い。どうやら熱があるみたい。
それが、日曜日の夜の話。
翌月曜日、会社を早引きさせてもらい、動物病院へ。
熱は、40度6分。猫にしても、高熱。
脱水も起こしているとのこと。
体重は、3.6kg。もとは4.5キロくらいあったはずなのに。
血液検査しましょう、ということになり、採血をしたところ、すでに血がドロドロで、注射器に上がってこない。
すぐに検査機関に連絡を入れてくれ、検体は当日中に回収、結果は翌日朝という、有難い迅速な手配をしていただきました。
で。
では、あとはまた明日、ということで、ムムを連れて帰ろうとしたところ。
病院の前に停めた自転車にペットキャリーをくくりつけていたら、助手さんが追いかけてきて、院長がお話があると言って呼んでます、と。
戻ってみると、たった今遠心分離が終わったばかりの血液を見せられました。
「上の澄んだ部分が、ちょっと黄色くなっているでしょう。分かりますか?」
黄疸が出ている、と。
胆管炎かもしれない、と、そのとき予告されました。
それって治るんですか?と、喉元まで出かかったけど、訊けませんでした。
そして、今朝。
血液検査の結果を見せてもらい(といっても、私には全然分からないけど)。
・白血球の数が異様に多い。標準の約4倍。
・赤血球は減っていないが、ヘマトクリットが少ない。
・肝臓の数値は正常。
などなどの説明をされ(たけど、やっぱりよく分からない)、結局のところ、
「やはり、胆管炎でしょう。」
と。
「貧血もおこしてます。」
まず食べさせないと、と言われ、とにかくこの子が食べたがるものなら何でもいいから、少しずつでも食べさせなさい、と言われました。
基本は投薬治療になるが、長期になります、と。
きちんと細菌を退治しないと、慢性化すると怖いことになる。
その細菌が、非常にいやらしい位置にいると思ってください、という話。
長期の投薬が要ることは、昨夜ネットで見て知っていたので、覚悟はしていたけれど…
ああ。
できるんだろうか。
私、薬飲ませる技術が皆無なのに。(あのおとなしいミミさんにさえ、一度も成功しなかった。)
とりあえず。
熱が下がって、ムムが自分でごはんをきちんと食べられるようになるまでは、病院に日参して、注射をしてもらうことになります。
でも、注射が効いてきたのか、今日の夕ごはんに出した「黒缶」は、けっこう食べてくれました。カリカリは食べなかったけど。
よく考えれば、食欲が落ちてきていたのは明らかだったし、カキカキも、食べたいのに食べられない、という、彼女のジレンマの表れだったのでしょう。
(カキカキは、一説では、「食べたいけど今は食べないから埋めておく」という意味の行動だと言われている。が、猫飼いの会話では、「メシに文句をつけている」というのが定説になっている。たいていは、そうとしか見えない。)
被毛も、ちょっとボサボサしてきたな、と思ってはいたのでした。
ただ、それが、抜け毛の季節なのに、私がブラッシングしてやらないせいかと。
痩せたことについても、「こいつ、こんなに小さくて華奢だったのか…」と感じたことが、このごろ度々あったというのに。「ダメと一緒にいるから小さく見えるんだな」と、勝手に納得していたのでした。
このごろ走らない、というのだって、さすがに3歳過ぎると寝てばかりになるんだっけか!?と、勝手に納得する寸前でした。
また、見逃すところだった。
というより、見逃していた。
毎日いっしょに暮らしているのに。
ミミさんのとき、充分反省したはずだったのに。
こういうときに、飼い主としての真価が問われるんだな、と痛切に思います。
ごめんね。落ちこぼれ飼い主で。
君たちに落ち度はないのに。飼い主が駄目過ぎて、苦しい思いばかりさせるね。
本当に、ごめんね。
ムムの頭を熱心に舐めてやっているダメを見ると、申し訳なさと、感謝の気持ちと、これからダメが感じるであろう不満や理不尽さを想像して、切ない気持でいっぱいになる。
私、ミミさんのときの教訓を、きちんと生かせるんだろうか。
何だか、自信がない。
でも、できるだけのことはするからね。
だから、みんなで力を合わせて頑張ろうね。
ごめんね。本当にごめんね。
優しいダメちゃん。いつも甘えちゃってごめん。
そして、ありがとう。
ムムをよろしくお願いします。