ご報告・その2

 ムムですが、今日、開腹手術をしました。
 しばらく入院です。
 
 
 最初に月曜日に病院に連れて行き、熱が下がるまでは毎日通院ということになり。
 動物病院は本当は木曜日休診なのですが、「続けないとまた悪くなってしまうから」と、木曜日(昨日)も注射をしていただけることになりました。
 その日は休診だからと諦めていて、休暇を取っていなかったので、帰宅後、夜になってから動物病院へ。
 注射をしようとして、先生が腹部の異常に気付き、腹水が溜まっていることが発覚。
 これが胆汁だったら、即開腹手術しないと…と、事は突然、急を要することになり、まずは注射器で吸い出して調べたところ、幸い胆汁ではなかったのですが、正体は何と「膿」でした。
 ということは、腹膜炎を起こしている。
 まずは膿を出してしまわないと、固まると大変なことになるということで、取り急ぎ吸い出しにかかったのですが、あんな小さな体から、きりもなく出ること出ること。その時だけで300cc出てきました。
 膿自体は、においもなく、どこから出てきたものか不明。
 明日、レントゲンをとって検査しましょう、と、その日はとりあえず連れて帰りました。
 
 
 
 そして、今日。
 朝、再びムムを連れて病院に行くと、すでに先生と助手さんたちが待ち構えていて、やはり、開腹しましょう、と。
 先生もずいぶん考えてくれたらしく、やはり、この様子だと、レントゲンを撮っても原因は特定できそうにないし、膿もまだまだ溜まっているので、洗浄しなければならない。だが、もうすでにガリガリに痩せて弱ってきているので、体力のある今のうちにやりましょう、とのこと。
 そのまま入院になりました。
 その時も膿を抜いてもらったのですが、また200cc取れました。
 しかし、見たところ、シリンジに吸い上げるのに、昨日より力が要るような様子。
「固くなってます。固まってきてますね。」
 それでも、まだまだ膿はある、とのことでした。
 
 
 
 動物病院の午後の診療は、4時から。
 なのに、3時半を過ぎても、病院から手術終了の連絡がない。
 心配していたら、4時7分に電話が。助手さんから。
「今、麻酔から覚めたところです。」
 詳しい話は院長からします、とのことで、夜、再び病院へ。
「いや、凄かったですよ。大変でした。」
 何でも、お腹の中が膿だらけで、さらに200ccほど取れたらしい。
「一部、固まりかけていました。生理的食塩水を入れたら、奥の方からチーズのようなものがドバーっと。」
 また、お腹の脂肪が、脾臓に癒着していて、一部、やむをえず切除したとのこと。
 見せてもらうと、血抜き前のレバーのようなものが。
「本当は、こんなどす黒い色じゃないんです。きれいなピンクから肌色なんですが、充血していたんですね。」
 が。
 胸の方までくまなく調べたが、腫瘍も異物も見つからない。結局、この膿がどこから来たものかは分からなかった、ということでした。
「熱があったのも、具合が悪かったのも、腹膜炎が原因だということは分かっています。感染症であることもほぼ間違いないのですが…」
 今、お腹にドレーンが入っていて、膿が溜まってきたら抜いて洗浄することになるそうです。
 あとは、まずは食べさせて体力をつけ、感染症の治療。
 それにしても。
 こんなに膿が溜まっている猫は初めて見た、と、先生はおっしゃっていました。よく生きていたな、という状態だったと。
 本当に、ぎりぎりで助かったみたいです。
 入院も手術もは可哀想だったけど、正直なところ、私自身は、状況が分かって、回復する道筋が見えたことで、精神的にはかなり楽になりました。
 
 
「弱っているので、やはり覚めが遅いですね。」
 ムムは呼びかけて撫でているうちに目を開けましたが、ぼんやりしていて、声もたてませんでした。でも、視点ははっきりしていました。
「じゃあね、ムムちゃん。また明日ね。」
 腹水を抜いたムムはお腹もぺたんこで、毛刈りされているせいもあって、本当に痩せて小さくなっていました。
 痛々しいけど。
 でも、目がしっかりしているから。明日は麻酔が覚めてもう少し元気になっているでしょう。彼女自身はは痛くて辛いだろうけど。
 
 
 ただ、ひとつだけ。
「おそらく違うと思いますが、念のため、猫伝染性腹膜炎の検査にも出しています。」
「それって、怖い病気ですよね。」
 ドキっとしました。
 確か、Yuuさんのブログで読んだ。すごく怖い病気だったはず。
 でも、原因が見当たらないのに、腹膜炎というのは。
 万が一、そうだったら。
 ダメちゃんにも心配なことになります。
 本当に恐ろしい。
 そうでないことを、祈るばかりです。 

 
 幸いなことに、今のところ、ダメは元気です。
 ご飯も、いつもどおり完食。
 いつもどおり、私にストーカーしてる。

 
 ま、ね。
 このところ、ムムにばかりかかりきりになってしまっていたから。
 入院しているムムには可哀想だけど、今のうちに、ダメをべったり甘えさせてあげよう。
 いっぱいラブラブしようね。
 ね、ダメちゃん。
 
 
 おいこら。何で逃げるのさ!