新しい年が明けました

 喪中なので、おめでとうはありませんが、

 今年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 写真は、実家のりり。

 現在、十七歳。今年の五月で十八歳になる。

 すっかり痩せて動きも緩慢だが、良く食べ、良く出し、おかげで毛皮はピカピカ。若い時と変わらず、ミンクの手触りである。(ミンク持ってないけど。)

 それにしても。

 すでに十七歳とは。時の経つのは早いものである。

 ♪オトナでもない~

  コドモでもない~ (←古すぎ)

 と、私が歌っていたら、姉が一言。

「婆さんだからね。」

 …的確過ぎて、返す言葉がない。

 

 

 一方のアタゴロウは十歳。

 

 

 

 

 

 ハゲが心配で、グルーミングのタイミングを観察しているのだが、結果、私の中に、彼に対する疑いが芽生えてきた。

 どうやら、彼がせわしく「舐め舐め」を始めるのは、

1.私がなかなかご飯を出さない時

2.出されたご飯が気に入らない時

で、あるように思えるのだ。

 茶トラくんの存在に苛立っているのではなかったのか。

 まさか、お前さん。

 その「舐め舐め」って、私に対する脅迫行為じゃないだろうな。

 

 

 茶トラくんは、今朝、朝ご飯を用意している私の足元に、歩いて催促に来た。

 そう言っても、猫を飼っている方々は「ふうん」としか思わないだろう。それは飼い猫として、あまりに当り前な行動だから。

 だが、思い出してほしい。

 ここに来た当初、彼は、ご飯が欲しくなると、ケージの中から鳴いて私を呼びつけていた男なのだ。

 鳴いて呼びつけるのと、足元まで催促に来るのと、どちらがより図々しい懐いた猫の行動であるかは難しいところだが、ワタシ的には、ちょっと感慨を覚える出来事であった。

 

 

 

 

 

 

 実は、この写真を撮る直前、椅子の横の廊下を、アタゴロウが歩いて通過した。

 その距離、およそ十センチ。

 二匹とも、何も言わなかった。

 

 

 その後、距離を保ちつつ、互いに視線を合わせたり外したりしていた男たちである。