やりなおし
お恥ずかしい話であるが、9日の記事「ニャンとも言えない…」が、私の操作ミスで、タイトルしか載っていない。昨日、何とか修正もしくは削除をと試みたのだが、結局、方法が分からなかった。
そんなわけで、本日、その件について書きます。
(今回は、ダメのネタ)
ダメちゃんの鳴き声は、当初「フンガー」であった。彼のミドルネーム「フランケン」も、そこに由来する。
その「フンガー」「フンゲー」が次第に「グワー」「グエー」となり、語頭が音便化して「オワー」「ウエー」となり、さらに最近は、発音が明るくなって「ワアー」と鳴いている。
いずれにしても、声の悪い猫なのである。
せっかくハンサムなのだから、鋼鉄のバリトンを聞かせてくれると、ファンとしては大いにシビレるのであるが。
そんなわけで、少年時代からアヒルだのカエルだの言われ続けた彼であるが、最近の鳴き方は、他の動物というより、ケンカしている猫そっくりである。
しかし、本猫はケンカとは程遠い、超穏健派である。仮に我が家の猫の鳴き声に耳を傾けている人がいたとしたら、ものすごい誤解をしていることになろう。彼はケンカを売っているわけではない。単に、早くメシが食いたいだけなのだ。
その、ダメちゃん。
数日前の朝、例によって寝起きの悪い家主に向かい「オワー」「ワアー」と繰り返し鳴き叫んでいたのであるが。
家主が「ダメちゃん、今日もハンサムだねえ。」などと見当違いの返事をしつつ、彼のクレームを聞き流していたところ。
「ワアー、(小さく)ニャン」
と、彼は言ったのだ。
え!?
キミ、今、「ニャン」って言った???
驚愕の眼差しで、彼の口元を凝視する家主。しかし、彼は二度と、その可愛らしい一言を発しようとはしなかった。
その後、家主は毎日、彼の雄叫びに注意深く耳を傾けているが、願い空しく、以後一度としてその「ニャン」が聞かれたためしはない。
あれは、何だったのだろう。
私の願望が引き起こした、空耳だったのか。
もし、現実だったとするなら、あんな可愛い声で鳴くことができるのに、彼はなぜ、それをひた隠しにしているのか…
実は、彼が超穏健派というのは表向きで、本当は、なかなかメシを出さない家主に、毎日ケンカを売っているんだったりして。
閑話休題。
ヨメですが、先程、音がするのに姿が見えない…と思っていたら、空っぽの洗濯機の中から出てきました。
お前、懲りないオンナだね。
まあ、洗濯機は、洗濯中以外はカラだけどさ。