その後
東北地方は信じられないくらいの被害だというのに…
この平穏さが不思議だ。
電力や食糧供給の不安はあるにしても。
うちの猫どもも平穏である。
ただし。
地震の際、落下して壊れたガラス製の置物には、油のようなものが入っていたらしく、ラグに滲みたので、今日はこれを洗濯した。
こたつ布団を上げ、ラグの下のホットカーペットも折りたたんであるので、猫どもは、仕方なく、椅子の上で昼間を過ごした。
夜になってからは、私が敷いた布団の上で寝ている。
テレビで、津波警報を聞き、高台まで走って逃げている人の映像を見た。
みな、着の身着のままで逃げ、辿りついた高台から、押し寄せる津波が自宅を押し流していくのを、黙って眺めていた。
「もう少しで追いつかれるところだった」と話している人もいた。
「命があっただけ良い」と。
非常事態には。本当に、身一つで逃げるしかないのだ、と思った。
我が家は海の近くではないので、津波の心配はほぼないと思うけど…。
例えば、火事の時などは、どうだろう。
猫たちをキャリーに入れ、連れて逃げることができるか。
猫もパニックになっているだろう。捕まえることは不可能な気がする。
かといって、置いて逃げることも…
避難所でも、問題になるのは、ペットの扱いだと聞いた。
一応、折りたたみ式の軽いサークルは買ってあるが、キャリーから出せない可能性が高いかもしれない。
うちには、しっかりしたキャリーケースが一つしかない。もうひとつ買っておくべきだろうか。
でも、猫を入れたキャリーケースを二つも持っていたら、重くて身動きがとれないよね。
だいいち、先程の問題に戻るが、そもそも、猫を収納することができるかどうか…
いろいろ、考えてしまった。
当の猫どもは、呑気そのものだけれど。
でも、ヨメの食欲がイマイチ。
単なるムラ食いならいいけれど。