PC緊急入院

 標題のとおりである。


 昨夜、ブログを更新しようとして、下書きを推敲中に睡魔に襲われ、1時間ほど放置。
 目が覚めたので、さて、と、続行しようとしたら、いつの間にか、PCが再起動の状態になっていた。
 それが、始まり。
 いや、その日の立ち上がりから、何だかヘンな感じは、あるにはあったのだが。


 以後、何度試みても、途中で勝手に再起動がかかるようになってしまっていた。それがだんだん、まともに動いている時間が短くなって、終いには、起動した直後に落ちるようになってしまった。
 これでは、手も足も出ない。
 サポートセンターに電話しても、「故障の可能性が高いですね。」で、終わり。
 と、いうわけで。
 延長保証の期間内だったため、雨の中を、バスタオルとゴミ袋でぐるぐる巻きにしたPCを担いで、購入店まで出向くことになってしまったのだった。


 一番心配だったのは、修理に出すと、ハードディスクに格納されたデータが消えてしまうのではないか、ということ。  膨大な写真データ。その中には、ミミさんやムムの写真が数多く含まれている。
「データは残してもらわないと困ります。大事なデータなんですっ!!」
 噛みつくように主張する私の「大事なデータ」が、猫の写真だとは、まさかお店のお兄さんも思わなかっただろう。
 それなら、お金はかかるけれど、必要なら事前にデータを保存しましょう、というところまで話がついたのだが、調べてもらったところ、
「ハードディスクは正常ですね。おそらく、データを消さないで修理できますよ。」
 とりあえず、事前のデータ保存は必要ないだろう、と。
「万一、データを消すことになるようなら、いったん中止して、ご連絡さしあげます。」
 ああ、よかった…。
 一安心である。


 そして、気になる故障箇所は…
「メモリが壊れているようでますね。」
 お兄さんは、PCをひっくり返して手早くメモリを取り外し、改めてテストしてから、取り外したブツを私に見せながら言った。
「やっぱりメモリですね。これを交換すれば直りますよ。」
 じゃあ、今、交換してくれればいいんじゃないの?と、つい、突っ込みたくなったが、その辺はきっと、販売店のお兄さんごときには、やってはいけないことになっているのだろう。
 メーカーに修理に出します、ということで、そのまま預けてきたのだが、
「2〜3週間かかります。」
 えっ!?
 だって、メモリ取り替えるだけなんでしょ。
 今、1分もかからずに、取り外したよね?
 これこそ本当に、突っ込みを入れたかったのだが、小心者ゆえ我慢した。
 そうよね。
 素人の私たちは、PCを家電程度にしか考えていないけど、あんなに色々なことができる、魔法の機械なんだもの。
 そんなに軽々しく、切ったり貼ったりしちゃいけないものなのだろう。
 たかがメモリの取り替えだって、きっと卜占で佳き日を選び、精進潔斎して臨むべきものなのだ。
 あるいは、販売店と工場の位置関係が微妙で、搬入や納品の際にも、その都度、方違えが必要になるのかもしれない。
 今回、突然、メモリが壊れたこと自体、原因が全く(私には)分からないんだもの。きっと、物の怪の仕業に違いない。
 あのとき、睡魔に襲われたのが、その証拠だ。


 と、いうわけで。
 せっかく久々にやる気が出つつあったのに、肝心のPCくんが入院となってしまった次第である。
 しかし、そこまで重々しい修理の儀であるなら、やはりここは、退院までに、PCデスクの上を浄めておかなければならないんじゃないだろうか、と、ちょっと思ったが、気付かなかったフリをすることにした。。
 もしかしたら、原因は、猫の毛!?
 なんてことも、考えないことにしよう。
 ね、ダメちゃん。


 そう言えば、店頭でメモリを取り外したとき、中から大量の猫の毛…なんて恥ずかしいことに、ならなくて良かったな、ホント。