ねこふんじゃった
一昨日、私はダメのしっぽを踏んだ。
それも、タテに。
かかとの中心から中指の付け根まで、右足底の中央ラインをきれいに縦断して、やわらかい毛の感触があった。
どうしてそんなに職人的な踏み方ができたのか、自分でも分からない。
そんなの、人がせかせかと行き来している通り道のど真ん中に、堂々としっぽを伸ばして座り込んでる方が悪い。
いつものように、洗濯物を片づけていたことくらい、見れば分かるでしょ。
昨日今日、ウチに来た猫でもあるまいし。
だいいち、ほとんど体重なんてかけていない。大して痛くなかったはず。
ウルサイ。
そういうことは、キミにだけは言われたくない。
猫を飼っていない人に話すとびっくりされるのだが、猫を飼っていると、しっぽより、実はよく、猫の足を踏んでしまう。(猫飼いの皆さん、経験ありますよね!?)
要するに、歩いている人間の足許をちょろちょろするからなのだが、
「あんな小さい足を、どうして踏めるの?」
って、こっちが教えてもらいたいくらいである。
こっちだって、わざと踏んでいるわけじゃない。狙って踏めるもんじゃない。
それより、人間だって、踏むたびドキっとして、実に心臓に悪い。踏まないで済む方法を知っている人がいたら、是非、教えを請いたいものである。
だから、こっこからオファーは来ていないんだってば。